二人目不妊はどうすればいい?

“不妊”の領域のなかで“二人目不妊”は1つのカテゴリーです。
とはいえ、簡単にはひとくくりにはできません。
「1人いるけれど、2人目ができない」という点だけは共通ですが、
背景にはさまざまな原因や条件の違いがあるのです。
二人目不妊を克服するには、まずはどこから始めましょう?


“二人目不妊”カテゴリーのなかでも、いろんなグループに分かれます。
1人目は自然に授かったから2人目もそのうちと思っていたけど時間ばかり経ってしまった、
という方もいらっしゃれば、1人目も治療を受けたので、当然2人目もART、という方も。
(2人目は自然に授かった、というケースも確かにあるのですが)
最初が体外受精だった方は、先を見越して受精卵を保存されている方もいらっしゃいます。
1人目を出産してから、頃合いを見て戻していくという作戦です。
こういう方は計画的に断乳もし、着々と準備をしていかれます。
それでも難しいことはあるのですが、それは後ほど。
1人目を運よくスッと授かった場合、また今回も自然でいけるとのんびり構えてしまうことがあります。
前回が40歳前後だったなら、1人目は超ラッキーで、次はさらに条件が厳しくなっているのは当然かもしれません。
のんびりしていて、思いのほか時間が経過してしまうケースですね。
妊活高齢化が進んでいますので、もともと卵子や精子の老化があることも、子宮の衰えもあったかもしれません。
プロラクチンというホルモンがずっと高値のままということもあります。
さらに加齢しているのですから、その間に筋腫が大きくなっていることや卵管の詰まりや、ホルモン分泌の変化があることも考えられます。
婦人科産科領域だけでなく、どこかに問題、ほころびが出現していても不思議ではありません。
だって、お一人目を妊娠する前の身体と同じということはあり得ませんから。
だいぶ時間が経ってから橋本病が発見された方もいらっしゃいました。
青天の霹靂のような衝撃を受けてしまいます。
確かに橋本病のせいで妊娠しづらくなったり、妊娠しても流産や早産のリスクが高まるのです。
症状が無く、血液検査を受けないと判明しなかったのです。
2人目の妊活に入る前に、必ず検査受診していただきたいのはそのためですよ。
1人目の時と同じやり方にこだわらず、現在の状況に合わせた不妊治療が必要となります。
まずは現状をしっかり把握することが一番大事ですね。
そのうえで、対策を考えていきましょう。
東洋医学的にも、出産や育児を経て、まだ回復しきれていない弱りを助けていくことが最初の治療です。
大切なのは、生命力の立て直しですね。
それを忘れていると、不妊治療を再開しても厳しくなります。
表からは見えない部分ですが、いわゆる”妊娠力”につながる生命力を充実させることが大事なのです。
生理も元に戻ってきたし、前と同じ身体の状態に戻ったと考えてしまいがちですが、まだ戻ったと言えないかもしれませんし、実際完全には戻れない部分もあるのが二人目不妊の状態です。
なかなかお一人目のときのようにスムーズにいかず、お二人目のときのほうが苦労される方はたくさんいらっしゃるのですよ。
また、実際にまだ小さなお子さんを育てながらの不妊治療ですので、時間の制限があったり、心のゆとりが無かったり、ということも二人目不妊独特の条件としてありますね。
お母さんの気持ちの100%がお一人目のお子さんに向かってしまうと、なかなかお二人目の赤ちゃんの入るスキが無くなってしまいます。
もう1人、入る隙間を用意してくださいね、気持ちの上でも。
最後に、パートナーのことも触れておきます。
パートナーの方も、あなたと一緒に年をとっていることもお忘れなく!
念のために、検査受診を一緒にお願いしますね。
時間を無駄にしないために大事なことですから。
そして、子育て中心の暮らしになると、ご夫婦の時間はなかなか持てないもの。
“実務的”な、最小限度のタイミングになりがちな二人目不妊の妊活。
どうか、ご夫婦の時間を積極的につくる努力をしてくださいね。
ARTの力を借りるご夫妻も、お子さんとだけでなく、お二人のスキンシップもたっぷりと!
お二人で力を合わせて、子育ても、不妊治療も、していってくださいね(^^)/

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