高齢でも不妊治療を受ければ妊娠できる?

世界一の不妊治療大国を名乗る日本。ただし、残念ながら出産率は非常に低いのです。
それだけ聞くと技術の問題かと思うかもしれませんが、
日本の不妊治療専門クリニックの技術力は世界トップクラスと言えるでしょう。
それなのに、なぜ? かというと、一番大きな理由が【年齢】なのです。
世界に誇れる技術力をもってしても厳しい結果しか出ないのは、
残念ながら、不妊治療当事者の高齢が原因となってきているからです...


日本の少子高齢化はますます進んでいくいっぽうです。
高齢化には医学の発展が大きく貢献していると思いますが、
どれだけ医学が発展しても少子化の歯止めはききません。
晩婚化や、未婚率の高さによって、一人の女性が生涯に産む子どもの平均数、
合計特殊出生率が低下しています。
1950年で3.65人だったのが、2000年には1.36人なりました。
2005年に1.26人となって底打ちし、2015年に1.46人と若干持ち直しています。
いずれにせよ2人未満です。
世界を見ても、いわゆる先進国での合計特殊出生率の低下は顕著ですし、
日本のなかでも都市部はとくに低いのが目立ちます。
女性の学歴が上がり、社会進出が進めば、結婚・妊娠・出産・育児といった
分野の活動が後回しになり、晩婚化から少子化への道をたどるのは
共通しているようです。
それでも早い時点で問題を認識し、軌道修正していくと、
フランスやスウェーデンのように出生率が上がっていく国もあります。
日本でも少子化対策が叫ばれていますが、
フランスのように、保育の充実を中心に、出産・子育てと就労に関して
幅広い選択ができるような環境整備をしていくことが急務です。
高度な教育を受け、キャリアを十分積んでからしか出産に臨めない社会を
いかに変革していくか、早い段階で出産・子育てとの両立を支援していく
ということがない限り、晩婚化そしてその結果としての妊活高齢化は
避けられないのではないでしょうか。
日本で体外受精などの不妊治療を行っている数多くの専門病院では
世界でも最高レベルの生殖補助医療を受けることができます。
多くの方から聞いた、実際に受けられた海外での治療と比較して、
とてもきめ細やかな、行き届いた治療だと感じます。
海外在住の方が、日本の最先端の不妊治療を受けるために
わざわざ一時帰国して、マンスリーマンションなどを借りて
通院されていらっしゃるのです。
胚移植してすぐに帰国され、出産は滞在国で、というお話も聞きます。
それでも、不妊治療を開始する年齢が高く、最近では40代の方が
非常に増えている現状があります。
10年前は40代の方は珍しかったのですが、今では一般的です。
また10年前は、“卵子の老化”を知らなかった方が多かったのですが、
最近はみなさんご存知です。
知っていても、結婚が遅くなり、やっと妊娠を望める環境が訪れた、
という方がほとんどです。
結婚と同時に、なかには結婚前から、不妊治療を開始する方も多いですよね。
それでもやっぱり厳しい現実が待っているのです。
10年早く始めていれば、ここまで難しくはなかったかもしれません…
でも時計の針は元には戻せないのですよね。
そんな方がほとんどではないかと思うのです。
卵の質の低下や流産率の上昇のため、思うように治療は進みませんし
傷つくことも多々あるのですが、なんとか夢をかなえようと
努力されている方々を毎日たくさん拝見しています。
妊活高齢化が進めば進むほど、最先端の治療を受けたとしても
成功率は低いのだという現実を踏まえたうで、
ご自身、そしてご夫婦の未来を見据えていただければと思います。
多くの方々とお会いしてきた限り、長期にわたって治療に”かける”のは
非常にリスクが高いように感じています。
治療によるデメリットも、つまりリスクに目を背けないようにしてくださいね。
(時間的、経済的、身体的負担。仕事や家事への影響や親の高齢化なども)
そして、挑戦するのであれば、
短期集中で、できることを選択し、できる限りのことを実践する。
ある意味瞬発力も要求されるのではないかと思います。
どのような条件で不妊治療に挑戦するかは人それぞれです。
取り巻く環境はお一人ずつ違います。
悩んで、ネットで検索し尽くして、それでも結論が出せない。
どうしていいのかわからない。
そんな状況が実際にあると思います。
不妊治療にはアドバイザー、よき相談相手が必要です。
不妊カウンセラーでもあり、不妊治療専門の鍼灸師の存在価値は
そこにあるのだと考えています。
鍼灸による体質改善は副作用もなく、西洋医学による不妊治療を妨げることも
まったくありません。
むしろ、女性の一生の、あらゆる場面に寄り添えるのが鍼灸の良さ。
子どもがほしい方にはその方向に伴走し、
子どもができなかった方にも一生寄り添う
ことが可能です。
妊活高齢化に伴って発生してくる、心身の尽きないお悩みに
丁寧に応えていきたいと思っています。
なかなかすぐには解決できそうにない少子高齢化。
少しずつは改善されていくのでしょうが、それを待っていたらますます遅くなる!
時代のニーズというより、個々のニーズに応えていく必要があります。
これからの妊活高齢化を、一緒に乗り越えていきましょう(^^)/
いつでもご相談ください。
 メール:こちらへどうぞ

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