流産したときはどうやって立ち直る?

やっと授かった新しい命を流産という形で失ってしまうのは
ただただ辛く悲しい体験でしかありません。
経験した人にしかわからない痛みです。
しかし、ずっとその悲しみから抜け出せなくなってしまうと
はますますえぐられていきますし、立ち直れなくなってしまいます。
どうしたら傷ついた心と身体が癒されるのでしょうか?


たいへん大きなショックとなる流産ですが、
じつはかなり多くの女性が経験しているのです。
辛い思いをしているのは決してあなただけではありません。
もう孫もいらっしゃる年配の方に「じつは昔ね...」と
打ち明けられたこともあります。
親しい友人たちにも起きた悲劇でした。
日常的に語られることではありませんが、
経験した女性にとっては、一生忘れることができない出来事ですね。
とくに妊活されている方は、不育症の方もいらっしゃいますし
初期の化学流産も含めて流産を繰り返されることもあります。
また、検査などによって通常よりも早く流産に気づくので
(通常は生理が遅れて来ただけと認識されることも多いのです)
よりナイーブになるのは当然のことですね。
母親としての責任を感じて「私が〇〇したから」あるいは
「私が〇〇しなかったから」と自分の行動を責めてしまったり、
赤ちゃんを守れない身体だからと自分の身体を責めてしまったり、
ということが起りがちです。
そうした気持ちは自然に内側から発生するものなので、
無理に打ち消したり無視することは難しいです。
「仕方がなかったんだ」と受け止められるまで
パートナーの方や、周囲の信頼できる人の力を借りて
繰り返し納得・安心させてもらうのがベストです。
それは時間がかかるかもしれませんが、
現実から逃避することなく、段階を踏んでいただきたいステップです。
受精卵は毎回それぞれ違います。
母胎で成長する過程で、成長を止めてしまうようプログラムされている卵も
あるのです。
だからこそ、私たちが今こうして生きていることが奇跡なのですよね。
気の遠くなるような競争を経て受精卵となったとしても、
その後も成長を続けて元気に生まれてくることは”あたりまえ”ではありません。
途中で成長が止まってしまったとしても、誰を責めることもできません。
母親は、喪失のショックや悲しみを一番受けてしまいますが、
自分を責めることなく事実を受け止めることで前を向いて歩きだせるのです。

ただ、一人ではなかなかそこから抜け出せないものですので、
誰かの助けを借りて必要なグリーフィングケアを受けられるといいですね。
悲しみから目をそらし、感じないようにすると
後々、ふとした拍子に感情が噴出してきたり、
いつまでも後悔の気持ちが消えなかったり、といったことが起りがちです。
湧き上がる感情は打ち消さずに、受け止めてあげてくださいね。
そして、一瞬でも来てくれた命に感謝し、悼んであげてください。
卵のせいではなく、血液凝固系の問題などによる不育症は
服薬など治療法が確立されているものもあり、
詳しい検査を受けてみることをおすすめします。
いくらグリーフィングケアを受けられるとしても、
そう何度も何度も味わうものではありません。
詳しい検査を受けて対処法がみつかるといいですね。
きちんと流産予防をしたうえでも起こらないとは言えない流産ですが、
(とくに加齢とともに流産率が上がります)
きっと赤ちゃんは私のところに来てくれると信じて
そして、一瞬でも来てくれた命に感謝し、悼んであげてください。
諦めずに前へ進めるといいですね。
さまざまな試練を乗り越えられるだけの
力を供えた、生命力あふれた卵と、
包み込んで暖かく育むための環境を
整えることに目が向くように
なれたらいいですね。
今、
絶望感のまっただ中にいる方、
ずっとご自分を責めている方、
頭ではわかっているのにモヤモヤが晴れない方、
もうどうしたらいいのかわからない方
赤ちゃんをあきらめかけている方、
一人で抱え込まずに、助けを求めてください。
いつでもお力になります。
ご相談くださいね(^^)/

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