卵巣嚢腫って何ですか?

卵巣という臓器は腫瘍ができやすいそうです。
腫瘍のタイプは3つあり、一番多いのが卵巣嚢腫
他に充実性腫瘍、そして卵巣がんがあります。
卵巣がんのみ悪性です。
卵巣に液体などがたまってしまう卵巣嚢腫についてお話します。


まずは、いくつか種類があるので見てみましょう。
1)漿液性嚢腫
2)粘液性嚢腫
3)皮様性嚢腫
4)チョコレート嚢腫
妊活世代に多いのは漿液性チョコレート嚢腫でしょうか。
漿液性は、卵巣から分泌される透明の液体がたまったもので、
チョコレート嚢腫は子宮内膜症のせいで卵巣内に経血がたまったものです。
どちらも最初は何も自覚症状が無く、気づきにくいのです。
ただ、良性ではありながら、嚢腫が大きくなると危険もあります。
肥大して7~10㎝ほどになれば腹腔鏡下で摘出手術を受けます。
さらに大きい場合は開腹手術も必要になります。
一番怖いのが茎捻転ですので、そうならないように
良性とはいえ、ある程度大きければ摘出になりますね。
子宮内膜症がある方は、卵巣内に内膜組織が増殖して、
月経のたびに出血するため、出口がない卵巣内ではどんどん溜まっていくのです。
古い血が変色してドロドロのチョコレートのようになります。
チョコレート嚢腫はホルモン分泌(エストロゲン)に合わせて周期的に変化が起き、
生理痛や性交痛もひどくなります。
不妊の原因にもなりますし、切除することが多いですね。
その際、できるだけ卵巣を残すように切除できればいいのですが
片側の卵巣と卵管全体を切除することがあります。
小さな患部のみであっても卵巣にダメージを受け、
卵の数が必然的に減少してしまうのですが、
卵管も卵巣も無くなってしまうと、もう片方の卵巣からの排卵に
頼るしかなくなります。
ですので、妊娠する確率的にはかなり不利にはなってしまうのですね。
とはいえ、もう片方の卵巣と卵管に問題が無ければ、
無事妊娠出産できる可能性があります。
まだ二十歳頃だった頃に摘出手術を受けていた宇多田ヒカルさんも
先日男の子を授かったそうですね。
望みは捨てずにいきましょう!
卵巣が一つしかなく、同側の卵管はあるけど閉塞している場合、
排卵さえできれば、反対側の卵管が卵をキャッチすることも
あるそうですよ。
妊娠は奇跡。何が起こるかわからないものです。
卵巣嚢腫の漿液が卵管から逆流することで
妊娠を妨げることもあるそうですので、
何度も失敗を繰り返すのであれば、
自然妊娠は諦めざるを得ませんが、
体外受精に賭けて除去してしまうこともあります。
摘出手術を受けることの恐怖感や、時間のロスなどもあって
かなり戸惑われる方が多いのですが、
手術後完全に回復してから治療を再開して
見事妊娠される方をたくさん見てきましたので、
どうか怖がらずに、ドクターからしっかり説明を受けてくださいね。
東洋医学的には体質判断のうえ、気血の流れや”オ血(おけつ)”を改善
することによって対処していきます。
また、術後の回復を助ける治療もおこないます。
手術を受けても体質が変わらなければ再発したり、
根本的な問題解決にならないことが多く、
体質改善が有効だと考えます。
お悩みの方は非常に多いので、少しでもお力になれたらと思います。
いつでもご相談くださいね!
メール:info@rumishinkyuu.com

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