【妊娠力アップ】免疫力を高めてアンチエイジング

“免疫”とは、「疫病から免れる」こと。
もう少し詳しく言うと、「自己」と「非自己」を区別して、
「非自己」を攻撃、排除することによって病気を免れることです。
「非自己」とは外から入ってくる細菌やウイルスなどの異物です。
免疫力とはつまり、自然治癒力のことなのです。


病原菌や、がん細胞(外から入ってくるわけではない非自己)から
自分を守り、癒す力があるからこそ、健康を保つことができるのです。
これは自分の身体の中のどこのおかげなのか? というと
おもに白血球や免疫物質などのおかげなのです。
マクロファージやリンパ球、顆粒球、そしてサイトカインなどの
免疫系が、私たちの身体をガードしてくれているのですね。
この免疫システムのおかげで、外敵の侵入を防いだり闘ったり、
傷を負っても元に戻ったり、ということが可能になります。
◆この”免疫力”も無敵ではありません。
実は加齢とともに、免疫力は低下していくのです。
高齢者が病気にかかりやすいのは免疫力が落ちているためなのです。
加齢により免疫細胞を生産する力が衰えますし、
血流、リンパの流れも悪くなって老廃物の排出が滞り、
新陳代謝も低下してしまいます。
他にも免疫力を低下させる悪習慣があります。
1.食べ過ぎ
2.冷飲冷食
3.過剰な動物性タンパク質
4.ストレス
5.運動不足
6.睡眠不足
年齢に関係なく、このような習慣が慢性化してしまうと
どんどん免疫力は低下します。
ポイントとなるのは【腸内環境】と【リラクゼーション】です。
◆胃腸の調子を整え、消化吸収力を高めると、免疫力はアップします。
暴飲暴食を控え、胃腸にやさしい食生活を送ることは
体重管理・メタボ対策以上の効果が期待できるのです。
最近「腸内フローラ」を測定する検査が注目されていますが、
善玉菌・悪玉菌のバランスを良好に保つことで健康維持、
アンチエイジングに役立つからなのですね。
身体に合った乳酸菌やオリゴ糖を摂取することも大事ですが、
悪玉菌を増やしてしまう要素を取り除くことのほうが重要です。
食養生に努め、ストレスをコントロールしていくだけでも
腸内環境はよくなります。
それが免疫力アップ、そしてアンチエイジングにつながるのです。
◆免疫系の主力選手であるリンパ球と顆粒球はバランスが大事です。
絶妙のバランスを維持しているのがベストですが、
崩れてしまうことで病気にかかりやすくなります。
ストレスなどで交感神経が優位になると顆粒球が増えます。
それがガンなどの発生に結びつくこともあるそうです。
いっぽう、リラックスして副交感神経が優位になると
リンパ球が増え、そのせいでアレルギーを引き起こすそうです。
どちらかが優位になりすぎる、なりっぱなしはよくない!
ということです。
バランスが大事なんですね。
ただ、現代人は常に交感神経が優位になっているケースが多く
どちらかというと、意識的にリラックスを心がけ、
副交感神経を働かせてあげるほうがよさそうです。
◆それでも【NK細胞】にはちょっと要注意です。
NK細胞というと、「生まれながら(自然の)–Natural」にして
「殺傷力–Killer」を備えている細胞ということで、
ガン細胞やウイルス、細菌などのの監視や殺傷をしてくれる
免疫上重要な存在なのですが、この活性が高すぎると
受精卵を異物として攻撃してしまうことがあるそうです。
不育症の方にNK細胞活性が高い方がいらっしゃるとのことで
この場合免疫療法が効果的だそうです。
(潜在性)高プロラクチン血症の方も要注意です。
ガンさえもやっつけてしまうNK細胞ですが、
強すぎても不妊治療には不利になるのです。
やっぱりバランス!!
他にも免疫力が強すぎてかえってよくない免疫性不妊症はあります。
抗核抗体や抗精子抗体などですね。
強ければ強いほどいいというわけでもないのです。
◆免疫力を高める食べ物ってあるのでしょうか?
ネットで検索すれば、数えきれないほど出てきます。
にんにく、ヨーグルト、納豆、梅干し、長いも、大根etc.
どれも、ごもっともなんですよ。
ただ、どれかを単独で多食してもよくはありません。
どれも一長一短があるので(メリット・デメリットあります)、
お互いに悪い所を消し合う意味でも、
まんべんなく食べるのがいいのです。
バランスです。
偏食が一番よくないのです。
なるべく手を加えてない自然なものをバランスよく
適度に食べていれば、自然に免疫力はついてきます。
高価なサプリや栄養ドリンクを買わなくてもいいのです。
気負わず、ゆるやかに、自然の力を取り入れるつもりで
やってみてください。
自然治癒力、免疫力を上げて、妊娠力をアップしましょう(^^)/

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