【妊娠力アップ】糖化を防いでアンチエイジング

エイジング=加齢、老化現象の原因はさまざまです。
老化のメカニズムはすべて解明されているわけではありませんが、
遺伝子の変異、細胞機能の低下、酸化ストレス、
免疫の低下、炎症の慢性化などが原因と考えられています。
今日はちょっと聞きなれない【糖化】ついてお話します。


◆【糖化】って聞いたことはありますか?
植物のデンブンは体内で化学反応を起こして分解されます。
その際たん白質や脂質と結合することを言います。
AGEsという生成物ができるのです。
(Advanced Glycation Endproducts)
さらっと言ってしまいましたが、じつは結構怖いことなんです。
身体の老化につながるんですよ!!
糖尿病、動脈硬化、骨粗しょう症、アルツハイマーなどなど
さまざまな病気の原因にもなりますし、
お肌や髪だってダメージを受けるのです。
美容の敵、しわ・たるみ・くすみが増え、髪のコシやツヤがなくなります。
だって、人間の身体はたん白質と脂質でできているのです。
甘いもの、炭水化物の食べ過ぎが【糖化】を促進します。
◆もう少しわかりやすくイメージしてみましょう。
たとえば、みんな大好きなパンケーキをフライパンで焼きます。
きつね色にきれいな焼き色ができると、見るからに美味しそうですよね!
「焼き色」というと聞こえがいいですが、要は焦げ色です(^_^;)
カリっとして、香ばしいですよね?
パンケーキの主な成分は小麦粉ですが、砂糖や牛乳などが混ざります。
バターか何かオイルを使って焼きますね。
見事に糖質とたん白質、脂質の融合です。
それから、煮物でも焼き物でも、お料理する方はわかると思いますが、
砂糖や味噌、みりんなどが入ると焦げやすいですよね?
お魚は塩焼きよりも西京焼きのほうが焦げやすいので
注意して見ておかないといけません。
気を抜くと真っ黒になります。
【糖化】は、あの焦げが身体の中でも起こるようなものなんです。
糖質のものを摂ると避けられない現象ですが、
適度に食べて、きっちり消化できれば問題はないのです。
ところが、代謝されずに残ってしまった場合、上記のように
たん白質や脂質と結びついてAGEsというものができ、
【糖化】してしまうのです。
とくに白砂糖や白い穀物(米、小麦など)は危険です。
なぜ危険かを次に説明しましょう。
◆グリセミックインデックス(GI)
ある食品を食べた後に、どれくらいの速度で血糖値を上げるか
という数値です。
基準はブドウ糖の100です。
[甘味料]
グラニュー糖 110
氷砂糖 110
粉砂糖 109
白砂糖 109
三温糖 108
黒砂糖 99
水あめ 93
はちみつ 88
メープルシロップ 73
[炭水化物]
フランスパン 93
食パン 91
乾燥うどん 85
もち 85
精白米 84
もち米 80
そうめん 77
コーンフレーク 75
胚芽精米 70
スパゲッティ 65
麦 65
生中華めん 61
小麦粉 60
生そば 59
ライ麦パン 58
白米おかゆ 57
玄米 56
五穀米 55
発芽玄米 54
全粒粉パン 50
そば粉 50
いかがでしょう?
おまけも載せます(#^.^#)
[おやつ編]
キャンディー 108
菓子パン 95
どら焼き 95
チョコレート 91
せんべい 89
大福 88
ドーナツ 86
かりんとう 84
生クリームケーキ 82
ホットケーキ 80
クッキー 77
ワッフル 76
チーズケーキ 75
◆GI値が高い食品は血糖値を速く上げてしまいます。
すばやく吸収されるのですね。
一気に高血糖になると、膵臓は急いでインシュリンを分泌して
血糖値を下げようとします。
すると急に血糖値が下がり過ぎてしまいます。
そうするとボーッとしたり、やる気がなくなったり、
活動するのに不都合が出てきてしまいます。
だからアドレナリンを出して身体を無理やり動かそうとします。
その影響でイライラが出たり、キレたりしがちになります。
という流れになるんですね。
疲れや長時間食事をせずに低血糖になると甘いものがほしくなります。
空腹時に甘味を食べることで血糖値は急上昇し、
「シュガーハイ」になり、中毒化してしまうのです。
さらに甘いものがほしくなり、砂糖依存症になってしまいます。
この血糖値の乱高下を続けると、身体にも負担ですし、
精神的にも不安定になります。
なによりも、身体の糖化が進み、老化が促進されるのです。
習慣的に甘いものを食べている方、
炭水化物に偏った食生活の方、
甘いジュースをよく飲む方、
白パンや白ごはんなど精白された穀物しか食べない方、
食事と食事のあいだが異常に長い方、
こうした方々は要注意です。
◆血糖値を急激に上げないようにするためには、
食物繊維を多く摂る、飲み物を一緒に摂る、低GI値の食品を
一緒に摂る、といった工夫をすると血糖値の上昇を緩やかに
抑えることが可能です。
そして、1回の食事のなかでは食べる順番が重要です。
味噌汁やスープなどの汁物や野菜料理を最初に、
次にたん白質(肉や魚などのメイン料理)、
最後に炭水化物(ご飯やパン、麺類、芋類など)、
デザートなど甘いものはその後です。
フランス料理のコースはよく考えられてますよね。
ただ、最初にパンが出てくるので、お腹が減っていても
そこは我慢です。
せめてメイン料理と一緒に、ですね(^^)
主食も、できるだけ真っ白のものは避けるといいのです。
ご飯なら胚芽米や雑穀を混ぜて炊いたもの、
理想は玄米ご飯。
余り噛まない方は消化不良になってしまうので、
おかゆや雑炊にしてみましょうか。
それだけでだいぶ違います。
パンも、菓子パンや食パンはやめて、小麦胚芽の入った
茶色いパンを選ぶようにしましょう。
そして、なるべく身体を動かすことも血糖値を上げない方法です。
食後に歩くのが効果的ですよ!
◆クリニックで多嚢胞性卵巣(症候群)PCO(S)と診断された方や
インシュリン抵抗性を指摘された方は、
とくに気にしたほうがいいのがGI値。
排卵障害や不妊につながることが多いので
まずは食生活の変更と運動で体質改善していきましょう(^^)/
欧米諸国ではすでにこのGI値が浸透していて
意識されている方が多いとか。
その割には甘いソフトドリンクを飲み過ぎているように
見えますけれども。。。(^_^;)
この甘い清涼飲料水は幼い頃からずっと飲み続けていると
初潮を早く迎える傾向があるそうなんです。
早すぎる初潮は子宮体がんや乳がんのリスクを高める、
とのことですし、清涼飲料水だけに限りませんが、
糖分の摂り過ぎは危ないと言えますよね。
東洋医学的にも過度の甘味は腎臓を弱らせ、
妊娠力を弱めてしまうとされています。
長い目で見ても不安要素がいっぱいな【糖化】のリスク。
アンチエイジングで妊娠を目指しているみなさんなら
目の前のスイーツの誘惑に惑わされず、
深呼吸して、身体が喜ぶ食養生をチョイスしていきましょうね!

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