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子宮奇形や橋本病を乗り越えて

今日はCさんのケースをお話していきましょう。

Cさんは30代前半の専業主婦の方でした。
元保育士さんで、根っからの子ども好き。
ですが、1度妊娠後流産をされてたいへん傷ついておられ、
藁をもつかむ気持ちで鍼灸治療をスタートされました。


外見上はちょっとふくよかで健康そうなルックスですが、
橋本病(甲状腺機能低下症)、子宮奇形、ポリープなどがありました。
甲状腺のほうは投薬でコントロール(もちろん海藻類禁止)、
そして子宮は手術を受けられました。

子宮奇形は全女性の4~5%に見られるもので、
なかには一生知らないまま、何事もなく妊娠出産される女性もいます。
ですが、奇形のタイプによっては妊娠が困難になったり、
流産しやすくなるケースもあるのです。

手術によって改善できることもあるので、
Cさんも思いきって受けたのです。
術後はしばらく回復を待たなければならないため、
不妊治療はできず、空白期間ができますが、
その間鍼に通いながら体質改善に挑戦されました。


◇とはいえ、とんとん拍子に治療が進んだわけではありません。

甲状腺の影響で高コレステロール血症や冷え症もあり、
全身倦怠感やメンタル面の落ち込みなど、
治療の"しがい"のあるお身体でした。
ぎっくり腰や便秘など、さまざまな病症が入り組んでいました。

屋内にこもりやすいところを、なんとか身体を動かしてもらおうと
ウォーキングを奨励したり、食生活の改善をお願いしたり。
でもメンタルが弱いほうの方で、なかなか継続ができません。

がんばり屋さんの方もいれば、彼女のようなのんびり屋さんも
いらっしゃるのです(^_^;)

パートナーの方がかなりのグルメさんで、
食生活がなかなか改善できなかったのも痛かったですね。

東洋医学では、子宮にかかわらず、奇形というものを
"先天の不足"つまり"腎"の弱りとみなしています。
"腎"も陰陽ともに弱っており、なかなか厳しい状況でした。
またそこが原因となって消化活動も鈍って
身体に"湿気"がたまりやすく、便秘や肥満につながり、
身体を温めるエネルギーが不足しているので冷えるなど
あちこちで弊害が出ているのです。
これは時間がかかると覚悟しました。


◇Cさんの場合、気長に"腎"の働きを助けていって
器を大きくしていくことが前提になります。
週1ペースではちょっと物足りないのですが、
養生も、励ましながら少しずつ進めてもらいました。
そのときどきで腰痛や生理痛の処置などもはさみながら、
地道な治療が1年以上つづきました。

そして、何度目かの体外受精で陽性が!
これはすごい! と思いましたが、
流産の経験もあるのでもろ手を挙げて喜ぶことはできず、
慎重に"安胎"治療を加えていきました。
赤ちゃん優先で、とにかく着床してしっかり育っていけるよう
助けていくのです。

毎週のハードル(診察)を乗り越えることを目標に、
がんばっていたのですが、とうとう大出血を起こしてしまいました。
Cさんはすぐに入院となりましたが、
長期入院後もずっと寝たきり生活となりました。
ですので、鍼灸治療は途中で途絶えてしまいました。

今から思えば、西洋医学で赤ちゃんの命は救われたことを
感謝していますし、同時に、あのとき東洋医学の治療も
続けていけてたらよかったのに、と少し後悔もしています。

というのも、絶対安静のまま出産まで行ってしまいましたので
お産は帝王切開で、その後もかなり後を引いてたいへんだった
とのことでした。

◇Cさんのケースは、
先天性の奇形や基礎疾患があって非常に厳しい条件の下、
夢がかなって我が子を授かることができたケースとして
同じような条件の方も希望を見出せるのではないかと
思います。

なかなか自然妊娠できない方は、調べないとわからない原因が
あるかもしれないと疑うことも必要です。
何年も自己タイミングを続けていらっしゃる方に遭遇することが
たまにあります。
産婦人科や不妊専門クリニックに対する抵抗感があると
そういう疾患などを見過ごしてしまうことにもなります。
妊娠したいと思ったら、まずは検査受診されることを
おすすめします。

そして、何がしかの原因が見つかった場合、
早めの対処が功を奏することも多いのです。
東洋医学ではエコーを使ったり内診したりはできませんので
まずは西洋医学的なスクリーニング検査を受けていただくよう
お願いしています。

何も器質的な問題がなければ東洋医学は得意分野ですが、
子宮奇形や筋腫、ポリープなどがあれば、
それは西洋医学的処置が適用なんです。
そのあたりは、上手に"いいとこ取り"してくださいね。
両方の得意分野を駆使すれば、数年前までは不可能だった方も
妊娠出産することが可能になってきている時代です。

1人でも多くの女性の夢が叶いますように、
これからもお手伝いしていければと願っています。


それでは、次回は二人目不妊でいきましょう。
どうぞお楽しみに!!

なお、患者さまのプライバシーを守るため、
登場人物の身辺情報などは若干変更しております。
ご了承ください。


 

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