長い目で見るとお得な東洋医学

今日は東洋医学の得意分野についてお話していきましょう。
日常生活のなかで私たちはふと身体のどこかが「なんだかヘンだな」
「なんか調子悪いな」と感じることってありますよね。
「おかしい」と思いつつ日をやり過ごし、
徐々に症状が顕著になってきたり、あるいは前より気になってきたり、
「ちょっと診てもらおう」と意を決して病院へ行ってみます。


お医者さんに診てもらい、検査をしてもらい、
その結果、「とくに問題ないですねぇ」なんて言われて
なんだか納得いかないけど、「それなら大丈夫か」と思い直したり。
でもなんだか気になるんですよねぇ(-_-;)
そんなこと、ありませんか?
◆未病(みびょう)◆
明らかな数値や症状が出ない段階の、
病気になる一歩手前の状態のことを「未病」と言います。
普段からご自身のお身体の変化に敏感な方は
そんな未病を早めに感じ取ることができるのです。
まだ病気ではないのですから、この時点で対処できて、
その結果すっかり解消できれば発病せずに済むのですね。
風邪で言えば、「ちょっとノドが痛いかも?」という段階で
クッと卵酒でも飲んで早寝してみたら、翌朝には元気いっぱい、
というようなイメージです。
いつの間にか風邪をひいていて、気づいたときには発熱して
咳やらなんやらで数日間寝込んでしまった、というのとは
ダメージ度が全然違います。
東洋医学はこのような未病を治すことが大事だと考え、
そして、そこが得意分野なのです。
◆未病治◆
治療という観点から見れば、正真正銘の病気に発展しているのを
治すことに比べれば、未病の段階で食い止め、
元に戻すことはずっと楽ですし、当人にとっても
負担が少なくて済むのです。
その段階で鍼灸院を受診してもらえるとすごくいいですし、
ご本人が気づいていなくても、東洋医学的な診断をすれば
未病を見つけることが可能なんです。
大きな病気を未然に防ぐことができます。
誰でも大きな病気をする可能性はあるのですが、
そこまで悪化しないうちに芽を摘み取ってしまえれば、
健康を維持することができます。
この「悪化しないうちに芽を摘み取る」のは、
実は「鍼」でも「灸」でもなく、ご本人の力なんです。
それは『免疫力』と言われるものです。
そして『自己(自然)治癒力』と言ってもいいものです。
ガン細胞は毎日身体のどこかで生まれていますが、
健康な人であれば『免疫力』が働いて、ガン細胞を排除し
ガンを発症せずに健康を維持することができるようなものです。
この大切な『免疫力』を高めるのが東洋医学の仕事です。
◆自己治癒力と不妊◆
子どもがほしいのに、なかなか授からない。
とうとう専門の病院に行って詳しく調べてみた。
たくさん検査を受けたけど、特にどこも悪いところがなかった。
というわけで「原因不明の不妊症」という診断を受ける方が
少なからずいらっしゃいます。
子宮内膜症だったり、ホルモンの数値が高すぎたり低すぎたり、
卵管が詰まってたり、排卵してなかったり、
そんな明らかな”問題”が何も見つからなくて、
ドクターも首をかしげる、という状況ですよね。
こうなると、何をどうしていいのかわからないのです。
対処のしようがないというか・・・。
途方に暮れた方をよくお見かけします。
こういう方も、東洋医学的に診れば「未病」の状態だと言えます。
ですので、全体のバランスを診て、崩れているところを
元にもどしてあげるようにすれば、「自己治癒力」が上がり、
自然に妊娠する力を取り戻すことができるのです。
バランスを取ること。
それが鍵なんですね!
もちろん、内膜症や筋腫、ホルモン分泌や排卵の問題も
「自己治癒力」をアップすることで、自力で修復できるように
働きかけていきます。
ただし、手術でスパッと悪い所を切り取ってしまうような
スピード感たっぷりな治療は鍼灸ではできません。
そこは西洋医学の”攻めの治療”の出番です。
ですが、「内膜症ができる体質」、「ホルモン分泌が
うまくいかない体質」、「卵が育たず排卵できない体質」、
といった【体質】自体を改善していくため、徐々に
「内膜症ができない体質」、「ホルモン分泌がうまくいく体質」、
「良質の卵が育って排卵できる体質」をつくっていくことが
できるのです。
とうわけで、長い目で見るとお得だと思うのです(^_^)v
全体のバランスを整えていきますので、その他のマイナーな
トラブルだって解消していけますしね!

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